2012年5月18日金曜日

響会 Vol.3 告知




響会も3回目になりました。
場所を緑にあふれる神保町リムグリーンに移しての記念すべき1回目です。
6月24日は旧暦で端午の節句。
今回はどんな音の響きを楽しんでいただくのか?
当日をお楽しみに。

月日:6月21日(木)
時間:19:00開場 19:30スタート(21:30終了予定)
場所:神保町 リムグリーン
東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館3階33-2号室
定員:20名

トーク:楠瀬誠志郎、塚田有一
ファシリテーター:土谷貞雄

料金:3,000円(季節のお茶、音にゆかりのお酒&おつまみ付き 当日徴収)

内容:
・音鑑賞
・トークセッション
・生け花

ご参加希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AqKvqzrUj41adC15UlpDb0h4QjNFVGk3bjNCSFVQLWc#gid=0

お問合せ:氏家 ujiie_k@toshi-arc-design.jp
当日のご連絡先:氏家 080-5067-0901 森脇 090-7250-3279


2012年5月3日木曜日

響会スタッフからのメッセージ


響会スタッフからの「響会Vol.2」に関するメッセージをご紹介いたします。


みなさんありがとうございました。
今までやってみようという気にならなかったのですが、初のライブ、裏活け。
五十鈴川と内宮の上で鳴くという雲雀のさえずりの音の中、
会場に脚を運んでくださった皆さんに見守られながらリラックスしてできました。
花を立てるのは、柱立てと同じで、そこに原郷とか常世とか、「ほか」を引き寄せる技術です。
引き寄せたそれに、どんな想いを託すのか、どんな夢を見るのか、
何を惜しむのか、耳を澄ませてなにかの「音連れ」を聴くための、
これは小さいけれど「舞台」になります。 / 塚田有一


本当におもしろかった。
音とは何かを受けてそれに呼応するもの、環境や人の波動をわかりやすく伝える道具なのだと。
塚田さんのインスタレーションと会場との波動が一体になり音も変わってくる、
目に見えない物を意識する時間、聞こえない音に耳を澄ますとき、音の感覚が広がり、
耳から聞こえる音ではなく体で聞こえてくる音があることに気づいてくる。
体で感じる音を発見することが響会の楽しいところだ。
塚田さんの温室、かれが手を入れ育て続けた会場にもかれの波動が広がっていた。
最後のイベント、はかなく美しいイベントだった。 / 土谷貞雄



前回の「南部風鈴」に続き、面白かったですね。
毎回、新たなトライをし、新たな出会いがあり、新たな気づきがあります。
「響く」というのは、「聴こえる」と違って、自分も振動するという事ですよね。
心に響くといいますし。
音を聴きながら、花を愛でながら、同時に自分の心も動きも感じている。
そんな素敵な空間でした。
皆さんにも、「温室」にも、感謝! / 森脇康晴



今回も、音が場所を作り出していく光景をはっきり見ることができました。
残すべき音の歴史、日本語の成り立ち、そして、日本人の身体性まで。
花という要素も加わり、音の響きと共に響会で聴くこと、語ること、表現することは、
まだまだ深まりそうです。
参加の皆さんの音も、ぜひお聴かせください。 / 氏家滉一



温室を惜しむ日に、音を通してその場を提供することにかかわれ、
本当に優しく、幸せな時間でした。
ありがとうございました!
内宮ひばりの謎も、中央構造線上に伊勢神宮があることによる磁場の乱れ(ゼロ磁場?)、
あるいは大木に流れるエネルギーに呼応しているのではないかというお話に、
妙に合点してしまいました。
そこにも「音」があった、というには語弊があるのでしょうが、
そこにも振動、波動がからんでいるのでしょうね。
どうやら諏訪大社も同じような立地にあるようです。
もしかしたらまた不思議な鳥がいるかもしれないな、
とワクワクしている自分がいます。
地震列島という土地がそうさせたのか、
見えない波を感じる力が日本人には宿ってきたのかもしれませんね。 / 石山仁


まず「響き」を多くの方に感じていただける機会が広がっていることに感謝申し上げます。
土谷さん、塚田さん、楠瀬のトークはいつも時間を忘れてしまいます。
光と、音と、花と。「温室」は本当に美しい空間でした。
お運びいただきました皆様、スタッフの皆様ありがとうございました!! / 嶋貫郷子


とても面白かったです。
今回もまた多くの刺激を受けました。
何かに呼応しての音であるということ、
その何かとは見えるものでも聴こえるものでもないということ。
普段の生活で忘れてしまっている「耳を澄ます」という行為を通して、
心が澄んでいく実感を得ることができました。
また、塚田さんのお花をいけるインスタレーションでは
花が温室という空間のなかに立つ瞬間を肌で感じることができました。
塚田さんの所作はもちろん、だんだんと立体的にいけられていく過程に
見惚れてしまいました。 / 増村江利子


2012年5月1日火曜日

響会Vol.2を終えて~楠瀬誠志郎


音遺産メンバー楠瀬誠志郎です。
先日28日(木)に開催いたしました「響会」に
お忙しいところ足を運んで下さいました皆様にこの場をお借りしまして心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


僕が音というものに興味を持ったのは
小学校の低学年の時、12時頃遠くの空を横切るセスナ機の音でした。
青い空の中を何とも可愛らしい一生懸命な音がゆっくりと空から降ってくる、その心地好さで一切授業のことなど頭にありませんでした


その後、作曲家と道に進み「音楽生理学」という作曲法のひとつにある分野に出逢いました。
音には全て波形(音の持っている独自の周波数)が存在している。
その波形によって人間という生命体はいろいろなイメージを捻出するという分野です。故橋本教授の研究に参加出来たことは
僕の作曲法に膨大な影響を与えて下さいました


セスナ機もそうですが、セスナ機の音がいいのではなく、その音が大気に流れ、風に揺られ、気温の中を泳ぎ数々の条件を得て
僕たちの耳に届いています。
その条件の中に文化、サイエンス、思想などとても興味深いものが存在していました。


日本という国は、そこにとても美学を持っている人種です。
除夜の鐘、風鈴、雨だれ、ほら貝など音の中に独特の思想を産み出しました。
きっと昔の人は相当感度がよかったのでしょう。
音の鳴りだけではなく、きっとその波も感じ取れていたのかも知れません。


日本にはとても奇麗なまた意味のある音がたくさん存在しています。
音遺産協会ではその音のありがたみを知り、優れた現代人の新しい感性と知性を覚醒させその音を次世代に継承出来るように守ることが僕たちの使命と思い活動しております。


今後も
日本の音が持っている使命
日本が持っている音の文化
またこれからの日本に於いて音とどう付き合っていくことがよいのかを
皆様をお招きして、いろいろなご意見を頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。


音はただ聞くだけのものではけしてありません。
そこから僕たち現代人が学び得るものが多く在ります。


「響会」に集まられる感度の優れた方と是非日本の音のシルクロードについて今後もご意見を頂きたく、また一緒に学び「美しい音の国、日本」を創造したく思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


代表
楠瀬誠志郎