2013年6月8日土曜日

夕餉担当 石田さんからの手紙その1



今日、ちくわ型のおつまみをつくったのでその画像と、笹の研究(?)中の画像を。
まだリサーチ中ですが、東根笹と篠竹はどうも同一のものらしいのです。
篠笛をつくる竹(ささ)ですね。その小型版がIIDにたくさん生えているの。
ずっと疑問だったのですが、このササは環境で大きく変異するようなのです。

こんな小さいうちからちゃんと穴があります。

東根笹は現在の里山などではやっかいものになっていますが、人間の勝手ですよね。
だから少しでも東根笹のことをこの機会にみんなでシェアできたらと思いました。

ちくわ風のつまみは、その東根笹の中くらいの幹を使いました。
細いのは楊枝というか、竹枝(ちくじ?)にします。
葉は、乾かして笹茶にします。

明日秦野の週末小屋にいくのでマダケのタケノコの様子をみてきます。
タケノコといえば孟宗竹がポピュラーですが、地元の人は「マダケのほうがうめえな」といいます。
気温が高くなる時期でマダケの季節はあっというまに過ぎてしまうので、流通に乗りにくいのかもしれませんね。
当日、マダケたけのこと、その皮でつくったチマキを、召し上がっていただけるように、
お天気に祈っています!!


夕餉担当 石田紀佳


「響会~竹あそび」塚田さんからの手紙



花綵列島という名をもつ日本列島。

この緑豊かな風土で、人々は花に何を託してきたのでしょう?

今回の響会では、いつものように楠瀬誠志郎さんが選んだ季節の音に耳を澄ませ、塚田の生け花をご覧いただきます。

その後で、旬の草花を世田谷ものづくり学校の裏庭で摘み、めぐる季節の音に耳を澄ませながら、順番にみんなで花を挿し、ひとつのインスタレーションを作っていきます。花の連歌です。竹あそびということで竹を器とします。

みんなでつくるとき、いろんな偶然が重なって、どんな響きが生まれるか、音との饗宴が楽しみです。


塚田有一

響会~竹あそび告知


今年初めて、久々の響会が開催されます。
今回は、IID世田谷ものづくり学校、学校園との共催。
はじめての試みとして、ワークも考えております。
夕餉も充実。
ぜひ、多数のお申し込みをお待ちしております。

タイトル:響会~竹あそび
月日:6月23日(日)
時間:開場16:30 開始17:00
場所:IID 世田谷ものづくり学校
定員:30名
参加費:4,000円(夕餉、季節のお酒1杯付き)
出演者:楠瀬誠志郎、塚田有一
夕餉:石田紀佳
主催:音遺産プロジェクト、IID世田谷ものづくり学校、学校園
内容:
遺したい日本の音を全身の感覚で味わっていただく響会。
2013年初の響会はこれまでと趣向を変え、参加の皆様にも参加していただく会でお迎えします。

夏至直後、新暦の七夕直前の6月23日は満月の日。
夏前のその豊かな日に、音と花とお食事を五感を活かして楽しんでいただきます。

楠瀬誠志郎がプロデュースする日本の音、
そしてその音に合わせてお見せする塚田有一の生け花のライブパフォーマンス。
そのおなじみのコラボレーションに、今回は緑に恵まれたIIDでの開催ならではのワークとして
ご来場の皆様にも「めぐり花」で参加していただくはじめての試みも用意いたしました。

今回のテーマは「竹」。
竹の響き、笹の触れ合う音、竹の香り、竹と人間の食をキーワードにした関わり。
さて、どのような空間が拡がることでしょう?

【お申し込みはこちらから】
https://docs.google.com/forms/d/1LlEhujNCnEkLgzBdQfhFuzXSgg5owtyIWqEAGGFeMC4/viewform

出演者プロフィール
楠瀬誠志郎
(発声表現研究家・音楽プロデューサー・作曲家・シンガー)
日本におけるヴォイストレーニングの草分け的存在、楠瀬一途の長男に生まれ、発声学を学ぶ。
1981年よりトレーナーとして始動、1986年CBSソニー(現Sony Records)からデビューし
『ほっとけないよ』などが大ヒット。郷ひろみ、SMAPほか多数のアーティストに楽曲提供。
2000年、Breavo-paraの前身となるヴォイストレーニングアカデミーを設立し、
「表現」の素晴らしさや楽しさを伝え続ける。

塚田有一
(ガーデン・フラワーデザイナー)

1991年 立教大学経営学科卒業
1992年 草月流家元アトリエ入社
1999年 株式会社イデー入社(flowers@idee,garden@idee)
2005年 有限会社 温室 設立
世田谷ものづくり学校(IID)にて「学校園」はじまる
2007年 株式会社 limbgreen 設立
2009年 東京大学「こまみどり プロジェクト」はじまる
赤坂氷川神社「ともえ会」でのワークショップはじまる

石田紀佳
1965年生まれ
(フリーランスキュレーター)
東京藝術大学美術学部卒
美術手工芸品を展覧会企画や執筆で紹介。手仕事の素材の育成から制作工程までを追う。
塚田有一と学校園として世田谷ものづくり学校にて緑化計画ディレクション
著書、「藍から青へ 自然の産物と手工芸」(建築資料研究社)。

※音遺産プロジェクト
「日本の音、日本の音文化を、音遺産として、次世代へ継承する」をキーワードに

日本の遺すべき音を探し、掘り下げていくプロジェクトです。