2012年5月1日火曜日

響会Vol.2を終えて~楠瀬誠志郎


音遺産メンバー楠瀬誠志郎です。
先日28日(木)に開催いたしました「響会」に
お忙しいところ足を運んで下さいました皆様にこの場をお借りしまして心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


僕が音というものに興味を持ったのは
小学校の低学年の時、12時頃遠くの空を横切るセスナ機の音でした。
青い空の中を何とも可愛らしい一生懸命な音がゆっくりと空から降ってくる、その心地好さで一切授業のことなど頭にありませんでした


その後、作曲家と道に進み「音楽生理学」という作曲法のひとつにある分野に出逢いました。
音には全て波形(音の持っている独自の周波数)が存在している。
その波形によって人間という生命体はいろいろなイメージを捻出するという分野です。故橋本教授の研究に参加出来たことは
僕の作曲法に膨大な影響を与えて下さいました


セスナ機もそうですが、セスナ機の音がいいのではなく、その音が大気に流れ、風に揺られ、気温の中を泳ぎ数々の条件を得て
僕たちの耳に届いています。
その条件の中に文化、サイエンス、思想などとても興味深いものが存在していました。


日本という国は、そこにとても美学を持っている人種です。
除夜の鐘、風鈴、雨だれ、ほら貝など音の中に独特の思想を産み出しました。
きっと昔の人は相当感度がよかったのでしょう。
音の鳴りだけではなく、きっとその波も感じ取れていたのかも知れません。


日本にはとても奇麗なまた意味のある音がたくさん存在しています。
音遺産協会ではその音のありがたみを知り、優れた現代人の新しい感性と知性を覚醒させその音を次世代に継承出来るように守ることが僕たちの使命と思い活動しております。


今後も
日本の音が持っている使命
日本が持っている音の文化
またこれからの日本に於いて音とどう付き合っていくことがよいのかを
皆様をお招きして、いろいろなご意見を頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。


音はただ聞くだけのものではけしてありません。
そこから僕たち現代人が学び得るものが多く在ります。


「響会」に集まられる感度の優れた方と是非日本の音のシルクロードについて今後もご意見を頂きたく、また一緒に学び「美しい音の国、日本」を創造したく思います。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


代表
楠瀬誠志郎

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